小川流煎茶
現家元紹介
◇煎茶の知識

 ・小川流の手前
 ・煎茶器
 ・茶葉
 ・御茶菓子
 ・煎茶と文人
 ・煎茶書の紹介

◇煎茶の空間

 ・小川流三清庵
 ・参鷺庵
 ・後楽堂
 ・一味同心
 ・文人好みの茶室
 ・中国の間

◇煎茶
四月下旬から五月上旬にかけて摘んだ新芽と若葉を、蒸気で蒸し手または、機械で、よく揉んで乾燥させたもの。茶葉の中で一番種類も多く日常よく飲まれている。葉は、よく日光に照らされ育つため葉肉も厚く、濃緑色で、香りも高い。玉露に比べ、その茶味は、男性的であるとよく表現される。熱に壊れにくい性質をもつビタミンCを含み、また最近では、O−157にも効果のあるカテキンの殺菌力が注目をあつめている。

◇玉露
葉を摘む二十日ほど前から、茶畑によしずやこもで覆いをして直射日光をさえぎって育てて、摘んで、蒸して揉んだ茶。樹種も、特に優秀で樹齢が高いものが選ばれ、肥料はじめ管理一般に特別な配慮がなされ、その製品は緑茶の中の最高級品ともいえる。煎茶に比べて、色素のアミノ酸の含有量が多く、タンニン等渋味を呈する成分は少ない為、緑が鮮やかで特有の甘みがある。煎茶が男性的なのに対し、玉露は女性的な柔らかさに特徴がある。広大な茶園によしず張りを作るのは容易ではなく、さらに一枚ずつ手で摘み取ったりするので大量には作れない。

◇ほうじ茶
 番茶を強火で焙じて(機械の場合は約百七十度で七分くらい)、特有の香味を持たせたもの。原料としては、番茶の他、川柳や煎茶の並品、茎茶なども用いられる。焙じてからの時間の短いものほど香りがよいので、自宅で焙じるのが最上であるが、市販のものを求める場合は加工をしている店で少量ずつ求めるのがよい。

◇番茶
煎茶を摘んだ後、夏秋にかけての二番摘み、三番摘みの茶を原料として作られる。製茶工程はだいたい煎茶と同じだが、硬葉や葉軸、茎の部分が多く、煎茶や玉露とは異なる特有の味わいがあり、普段使いの茶としてよい。また、一種独特な番茶として京番茶がある。 一番茶を摘んだ後に茶の木を枝ごと刈り、その枝の中の古い葉を使う。蒸してから日に干し、主に水から炊き出して飲む。

◇芽茶
茶の樹の若芽は、葉でなく、尖った芯の形をしており、煎茶を選別する際に、この芽の部分だけを選び出したもの。独特の濃い味がある。

◇玄米茶
煎茶や番茶に、玄米を焙じて加えた茶。混合率は、店によって異なるが、半量くらいまでの物が多いようである。

◇茎茶
煎茶や玉露を作る葉軸や細い茎を集めて作られた茶。雁ヶ音ともいう。葉の茶味と異なる個性的な味わいに愛喫者も多い。

◇川柳
煎茶は製造工程で篩の上に残る大型・中型の葉を川柳と呼ぶ。煎茶の並み品、あるいは番茶の上級品として扱われる

◇粉茶
 煎茶や玉露を作る際に生じた粉末を集めた茶。すし屋でよく使われている。粉茶よりもさらに細かい粉塵は、カフェイン製造などの工業原料に回される。

◇抹茶
 茶樹の品種も育成法も、茶摘みに先立つ日照抑制の要領も玉露と同じだが、摘んだ葉を、蒸してから揉まずに葉を広げて乾かした後角切りにし、ごく細かい目の石臼で挽いて粉末にする。茎や軸をていねいに取り去り、葉肉の部分だけを用いて作る。粉末なので変質しやすいため、一時に大量に入手するのではなく、製茶している店から直接少量ずつ求めるとよい。濃茶、薄茶の違いは、育てた場所、手のかけ方によって生じた味の差によるものである。

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