アウグスグスブルク市は、西ドイツ南部バイエルン州にある、ヨーロッパ中世の歴史と伝統を今に残す美しい街です。このアウグスブルクと尼崎市(兵庫県)は、姉妹都市を結んでおり、尼崎市の榎本稔楽先生からのご紹介で今回のお茶会は実現しました。
茶会に先立つ十月二日にはアウグスブルク市長との交歓会があり、第二市長のルードウィック・コッター氏とお家元がなごやかにメッセージをかわして全員で乾杯いたしました。 十月三日、当日は晴れ。市の植物園南西部に位置した日本庭園は、広さ4000平方メートルの廻遊式庭園で、ブナの樹木を舞台にせせらぎの流れがあり、滝組や景石など、伝統的な手法の生かされたすばらしいものでした。円形の芝生のひろばに二十五名ずつのお客様を迎えて十席。前日に地元の新聞で紹介されたことも手伝ってか、多くの方が寒い日ながら、順番を待って遠巻きに見ておられました。ドイツ国家のバラも交えた竹籠に三清棚を使った略盆玉露手前。心配された水質の方も美味しいビールのできる土地柄だからでしょうか、問題はなく、通訳をしてくださった西山さんの丁寧な解説に市民の方々は耳を傾けながら、一煎を味わっておられました。その夜は市の主催で夕食会があり、一行へのねぎらいとなりました。今回のお茶会の為に尽力くださったマイローザご夫妻をはじめ、ドイツの方々の暖かで誠実な人柄は私たちに多くの思い出を残してくれました。通り過ぎてしまう観光の旅にはない人との出会いの旅となったのでした。 |