後楽堂師範 今橋 治楽

 京都造形芸術大学通信教育部の面接授業(スクーリング)が2月23日から三日間、大学本部に於いて執り行われました。

 今回も百二十名という大人数の希望の中から抽選で七十一名(22才から76才)の学生さんたちが受講なさいました。
 午前中、御家元より茶の文化史についての講義を受けられた学生さん達は、皆講義の内容に感動され、そして午後からの演習に望まれました。
 朝、小川先生から伺ったお茶とはどんなものなのか?自分の想像しているものと同じだろうか?否か?等々、初めて出会うものへの大きな期待を胸に百四十二個の眼差しが先生方の手前座へ集中します。御家元の解説を聞きながら、お手前の流れを見落としまいと真剣な思いがこちらにもひしひしと伝わります。そしていよいよ茶味とのご対面。ゆっくりと茶碗を口へ運んで味わった後の学生さん達の表情は、今までの緊張感を解きほぐすかの様に和やかで幸せそう。小川流の味が伝えられたとこちらも一安心。三日間にわたる実習の授業も、和やかな中にも常に真剣さを欠く事なく進み、無事終了いたしました。
 スクーリングの回を重ねる毎に思うのですが、日本全国から習慣の異なった、好みも違った大勢の人々が京都に集まり、そして小川流のお茶に触れていただく訳ですが、皆さん全員がこの茶味に素直に感動し、認めてくださいます。私も授業を通して再度煎茶のもつ魅力と小川流との出会いが日本列島に大きく広がってくれることを期待しております。

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