初稽古と新年会に参加して

昭和女子大オープンカレッジ 池谷淳楽

    

 冬らしいお天気の2008年1月14日、塩瀬総本家の茶室に於いて初稽古が行われました。毎年、何か勉強につながる新年会をという趣旨で、上田明楽先生が趣向をこらしてくださいますが、今年は、家元直々のご指導の下で、器局煎茶手前と棚一文字玉露手前が行われました。やさしくポイントを押さえてご教示くださる家元、意欲あふれる生徒の皆様方がお客様、緊張のお手前。初稽古らしい清々しいお茶室の雰囲気でございました。
 家元のご指導は、普遍的な事に通じると改めて学ばせていただきました。例えば、お手前に入る前に深呼吸をして呼吸を整え、その呼吸で最初の所作をゆっくりすると落ち着く事。又それが、お客様の期待する心と自然に合う事。従って、片付けは心持ち速くするのが、お客さまの気持に添う事。等々でございます。お稽古に励みます結果が、日常の行動、心づかいの習得にまでなるはずと期待いたしまして・・・。
 その後、つきぢ田村での新年会に移りましてから、家元のご挨拶がありました。
江戸時代から続く小川流ですが、一時、冷泉家のお預かりになりましたが、昨年その時代に授与されたお免状が発見されたというおはなしでした。歴史的な事柄が急に身近になって、とてもうれしくなりました。又、司会の石川様のお話では、映画「シルク」のジラール監督が、小川流煎茶の体験を「本物であった」と書かれた由。たしかに、流祖の代からの理にかなったお手前と併せ、数滴にこもる「お茶のエッセンス」に時を越えた、更にはグローバル化を言われる現代に於いても「本質の存在の確かさ」が味わえると思います。
 さて、美味なる会食の中、一人ずつの自己紹介と楽しく時は過ぎ、最後はくじ引きによる家元からの贈り物まであって、思い出に又一つ素敵な一日が加わりました。
 家元及び上田先生を始めとしまして、皆々様に心より感謝申し上げます。


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