世界お茶まつり 2007

 十一月一日から四日まで、静岡県ンベンションアーツセンター“グランシップ”に於いて、世界お茶まつりが行われ、その中の一つのイベントとして小川流の席が設けられました。このイベントは、全国各地や世界各地から参加したお茶の関係者がワールドO−CHA縁日や世界緑茶会議、国際O−CHA学術会議など催し、毎回大勢の参加者が訪れます。その中の「新・緑茶空間」にて、静岡支部の皆さんが初めてのお茶回を催されました。一席三十五人の立礼席を四席で終日満席、静岡の方に初めて小川流の味を披露されました。


お茶まつりに参加して

SBS学苑 笠井佳代子

 夏目漱石は『草枕』の中で、茶の味わいについて「濃く甘く、湯加減に出た、思い露を、舌の先へ一滴ずつ落として味わって見るのは閑人適意の韻事である。普通の一は茶を飲むものと心得ているが、あれは間違いだ。舌頭へぽたりと載せて、清いものが四方へ散れば咽頭へ下るべき液は殆どない。只馥郁たる匂が食道から胃の中へ沁み渡るのみである」と述べています。この一文は、私が小川流と初めて出会った時の感動そのものです。

 今回一年にもならず、本式のお茶会にも出席したことのない私が、お手前させていただくことになり、とてもびっくりするのと同時にいいのだろうかと不安ばかり募りました。とにかく今まで教えて頂いたことを精一杯やろうと気持ちを切替えました。いざお手前がはじまってしまうと、あっという間に終わってしまいました。所々間違えてしまったところがありましたが、終わった時の達成感や安堵感は忘れることができません。

 もう一つ、今回のお茶会を通じて感じたことがあります。それはお手前をする人が注目を浴びるのですが、お水屋をはじめとして、たくさんの方達のお力添えがなければお茶会は成立しないということです。前日の準備から終了後のお道具の扱いはとても根気のいる作業です。当日はたくさんの人で分担して仕事をしました。世界お茶まつりののお茶会では、それらの沢山の事を初めて学ぶことができ、本当に実り多い体験になったと思っています。これからのお稽古がますます楽しみになりました。沢山の人にぜひ小川流煎茶を味わっていただきたいと思っています。

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