杜の中の伝統文化祭

  「夏のお煎茶の味を楽しんでみよう」に参加して         

                     昭和女子大オープンカレッジ 三枝秀楽

 ことのほか厳しい残暑が一息ついた8月18、19日に都心とは思えないほどの緑豊かな明治神宮の杜の中、神宮会館において、財団法人日本文化藝術財団が主催する、夏休みを利用した伝統文化祭の体験講座の一環として、小川流のお茶会が催されました。

 お手前は器局冷淹手前。前日より御家元、上田明楽先生がお越しくださり、席作りからお水屋での手順、お茶会の進行等ご指導くださいました。
 私にとりましては初めての経験でしたが、御家元にご後見をしていただき、お手前、お取次を務めさせていただきました。
  当日は抽選で選ばれたお客様の中には、浴衣姿の小さなお子様や、外国の方々もおられましたが、夏目漱石の「草枕」の一節を引用されて、煎茶の魅力や茶の湯と煎茶道の違いなどについてご説明される、御家元の気さくなお人柄にお席の雰囲気も和み、40分あまりの正座も苦にならない様子でした。

 手前飾りの氷炉や冷湯器、繊細な瑠璃の茶瓶茶碗の扱いに緊張しつつも、爽やかな味、涼やかな喉ごしの冷たく甘いお茶を差し上げたいと一滴、一滴瑠璃の茶碗の中に落ちる、鮮やかな黄緑色の澄んだ水色のしずくに心を込めてお手前をさせていただきました。
 冷淹茶ならではの茶味を上手に引き出すことができたか大変気がかりでしたが、お客様から「美味しい」とお声をかけていただいたときにはとても嬉しく安堵いたしました。 

 冷淹茶ならではの茶味を上手に引き出すことができたか大変気がかりでしたが、お客様から「美味しい」とお声をかけていただいたときにはとても嬉しく安堵いたしました。 

今回のお茶会を通して、美味しいお茶を入れるための心配りの大切さ、また美味しいお茶の一煎が、いかに人の心に潤いを与えてくれるかを学ばせていただきました。
お茶を淹れる楽しさ、味わう楽しみがいっそう広がり、とても有意義な一日でございました。このような機会をお与えいただきましたことに感謝しますと共に、この経験を生かして、さらにお稽古に励んでまいりたいと思います。     

小川流煎茶教室案内門人の皆様へリンク集| |ホーム