第五十九回 平安神宮煎茶献茶祭

直門 谷利宇楽

 恒例の平安神宮煎茶献茶祭が2014年9月28日、京都家元会六流派によって営まれました。小川流の席は、大きな桜の木が陰をつくる遥拝所。9月の終りとはいえ、午後には28度を超す暑さの中でしたが、さっぱりとした一文字手前で、お客様をもてなしました。

 野立のお手前で、床飾りなどはなく、「清風」の茶旗だけが風に揺れています。お客様の席は手前座からやや高い所にあり、お手前が見やすいようになっていました。
 お道具は秋の装いで、茶碗が色絵秋草文(和善造)、茶則が菊図煤竹(翁祖団刻)。お菓子は「みのり」(笹屋伊織)。黄金色の稲穂が頭を垂れ、豊かな収穫を感じさせるお菓子です。茶銘は「うずら」(松風園)。

 お客様の目を引いたのが、遠くペルシャの陶器に源を持つラスター釉を剛和氏が初めて使われた染付相華文水注。珍しい釉薬の蓋に、日の光が美しく映えていました。
 文人手前とも呼ばれる一文字手前。中国茶の雰囲気を残した素早い手前と、「滴滴」とは違ったたっぷり目のお茶が魅力です。秋の一日、お客様も十分楽しんでいただけたようです。

 

 

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