平成26年葵祭煎茶献茶祭

 2014年5月18日、新緑深みゆく糺の森は下鴨神社に於きまして、葵祭の最後を締め括る行事として小川流の煎茶献茶式が行われました。
 午前10時すぎ、献茶式一行は社務所でお清めのあと出立、本殿前御門下へ。楽人の雅楽奏上、御神官による祝詞、祓いの後、舞殿へ昇殿。まず、炭手前。瀬本師範が炭を受け取られ、炉中へ納められ羽箒で整えられます。春日盆、三器盆と揃えられ、いよいよ献茶手前。白砂を敷き詰めた舞殿あたりは、観光客も息をひそめて手前を見つめていました。二柱への献茶碗は無事御神官の手で仮本殿の大前に供えられ、献茶式は無事終了いたしました。水屋奉仕は細田徳楽・瀬本章楽師範。供茶奉仕は菅井翠楽・長谷川佳楽の各師範。

 今回の茶筵は、趣向を変えられて、香煎席と清明手前の拝服席が設けられました。供御所におかれた香煎席は、新潟の先生が山で採取され塩漬けされた春蘭を用い、微かな香と、塩味が好評でした。香煎のお手前自体がめずらしく思われたようで、終日賑わっておりました。

 直会殿の清明席は、座礼の手前座を設え、その周りをテーブル席のお客様が囲むかたちとなりました。紫式部の若葉が美しいこのお席は、常は公開されていない建物で天井の棟木には、何回か前の伊勢神宮御遷宮のおり取り換えられたものを拝領し、使用されています。中国唐代のころ、清明節に皇帝へ新茶を献上した故事に因んで命名されたこのお手前は、本格手前で使用する茶瓶を用いるため、なかなか難しいお手前ですが、日ごろの研鑽が試されるため、お手前さんは皆一生懸命滴々のお茶の粋を極めようとのぞんでいました。お天気にも恵まれ、午後まで多くのお席に奉仕いたしました。


 

 

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